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2010/01/04
室内から、継ぎ手が見えない!
あけましておめでとうございます
大工の目線で! もう24年も前に、平塚の家で、大工の棟梁としてたずさわった家のことです。
昨年、改装工事を、させていただきました。
今も 色褪せることなく、その地に、堂々と存在感を、アピールしていました。。
この家、なんと、間口が10間もある(約18m)
端から、端まで1本通しで、はいっている化粧桁の長さは、22mもある。(米松一等材)
そして、未だに忘れることのできない、職人たちの会話がある。
それは、この桁の話!
(この桁、どこで、つないであるんだろう)と、言うことになった。
そこで私(1本物だよ)職人たち(いゃ~この長さ、運べないよ)。
(イャ~どこかで、つないであるはず) など!など!
しかし、誰も、つなぎ箇所のわかった人は、いなかった!
もちろん、つなぎ箇所はある。室内からは、つなぎ加工が、
見えないように、継ぎ手加工がしてある。
それと、大工の一手間かけた、それによるものです。
大工による、手刻みの場合、まず最初に、材木の適材、適所の、
木くばり、から始まるのです。(これは大変な作業なのです)
なぜ!と言うならば、木は、1本1本みんな、質が異なるのです。その家で使う山と積まれた材木を、どこへ、どう使うか全部木くばり
しなければ、いけないのです。
これを、怠ると、良い家には、ならないのです。
これによって、継ぎ手加工だけでなく、材木の、木肌、色、木目
木質を、一本物に見えるように、木くばり、をしたことが、結果をもたらしています。
なを、この家、金物接合ではなく、木くさび 木大栓、等にて、
接合されています。今なを、狂いもなく当時のままです。
手刻みを、残していきたい、大工の一人として、改めて、手刻みの良さを感じたのです。
なを!この室内から、見えない継ぎ手は、
住宅建築1990年 8号に記載されている。 GEN